合格者が香川大学創造工学部AO入試を詳しく解説!!対策法から実際に面接で聞かれたことまで!
まず初めに、AO入試とは?
まず初めにAO入試ってなに?という方のためにAO入試に関して説明します。
AO入試とは?
AOとは、Admissions Office の略で、AO入試とは、このAdmissions Officeが統括する入学試験というのが本来の意味です。
しかし、日本では「書類と面接によってその学生の個性、適性、熱意等を見極め合否を判定する入試」という意味で用いられるケースがほとんどです。2021年度入試からは文部科学省の区分でAO入試に代わり、総合型選抜という名称が使われるようになりました。
AO入試は自己推薦入試とも言われ、推薦入試や一般入試よりも比較的早い時期に行われます。
そのため結果も秋ごろには出るようになっています。
評価方法は面接や小論文、志望動機や学部・学科の適性、入学後の意欲などです。
このように一般入試や推薦入試よりも、意欲・適性を見て判断される入試方法となっています。
AO入試に向いている人は、将来やりたいことを言葉で伝えることができる人や、目標に対しての努力を惜しまない人、その大学で何をしたいのかが明確な人などです。
AO入試のメリットは、推薦入試や一般入試よりも合否が早くわかるのでもし落ちてしまっても一般入試で同じ大学に再チャレンジできる点です。
デメリットは、比較的新しい入試方法なので、受験を経験した人が近くにいないという点です。
そこで、ぜひこの体験談を活かしてもらえたらと思います!!
ちなみに、香川大学のAO入試がある学部は、ナーシングプロフェッショナルと総合型選抜がAO入試にあたるので、医学部看護学科・教育学部中学校教育コース・創造工学部全コース・農学部です。
AO入試の具体的な流れは?
国公立の一般入試と同様にAO入試にも一次試験と二次試験があります。
大まかな流れは以下の通りです。
出願期間 | 9月上旬 |
一次試験(ほとんどの大学は書類選考) | 9月中旬 |
一次試験の結果 | 9月下旬 |
二次試験 | 10月下旬 |
二次試験の結果 | 二次試験の1週間後 |
AO入試では二次試験にそれぞれの学部・学科・コースに対する意欲や適性を判断されるような課題が多いです。
面接は二次試験で実施され、この試験に合格していれば無事大学に合格したことになります!
合格した後は、3週間以内に入学手続きを済ませ、入学式までに数回ほど大学側から送られてくる課題をこなしていきます。
この課題についても、それぞれの学部・学科・コースで内容が変わります。
AO入試で合格するまでの対策
一次試験
4月~6月
4月から国立大学の中から志望大学を探し始め、香川大学創造工学部を見つけました。
6月には香川大学の入試内容や、コースについて調べていました。
この時に、AO入試を知りました。
夏休み
情報システム・セキュリティコースの場合は、一次試験が高校での評定や態度などと記されています。
また、調査書と800字以内の志望理由書が必要でした。
調査書に関しては高校側が用意してくれます。
私の場合、3年間の評定平均が4.6あったため、志望理由書の方を念入りに作成しました。
皆さんは、一次試験が800字以内の志望理由書のみだと聞いてどう感じましたか?
おそらく、「簡単そうだな」と感じたと思います。
当時の私も文章を書くのは得意な方であったため簡単だと感じていました。
しかし、この志望理由書なめてはいけません!
まず、800字以内ということは、裏を返せば ”自分の言いたい事を800字まででしか表現することができない” ということです。
もっと言うならば、その字数で大学側に ”自分がどれだけ志望大学に行きたいか” を表現しなければなりません。
さらにテーマも3点あり、自己アピール・志望するコースを選択した理由・将来の夢や希望です。
この曖昧さもまた志望理由書が難しい点の1つです。
この志望理由書ですが、私は7名ほどの先生全員と私自身が納得するまで書き直しました。その結果40枚以上も書き直していました。
志望理由書を書くときに意識したことは、あえて二次試験の面接の際に突っ込んでもらえそうな部分を作ることです。
試験官が「ここを詳しく知りたいな」と思うであろう部分をあえて詳しくは書かずに興味を引かせる文書にしました。
以上の志望理由書と調査書により書類選考で一次試験の結果が決まりました。
私が受験した時は、出願者数が36人で一次試験合格者は16人でした。
この後、二次試験の面接で情報システム・セキュリティコースの合格定員数である6人が決まります。
二次試験
10月
二次試験に関しては、学部・学科・コースによって求められるものが違います。
香川大学創造工学部は全7コースに分かれていますが、コースによっては計算問題・プレゼンテーションなどがあります。
情報システム・セキュリティコースは志望理由書などを参考にした面接でした。
この面接で一番苦労したことは、まわりにAO入試を受けたことがある人がいないため、どのようなことを聞かれるのか想像しにくい点です。
そのため、私は志望理由書から聞かれそうなことを抜き出し、基礎的な面接の練習をした後は、情報システムやセキュリティの在り方や、コースに関連しそうな最近のニュースをたくさん調べました。
面接の中で工夫したことは、聞かれたことに対し、事前につけた知識でより詳しく答えるようにしたことです。
そのように答えることで、きちんと勉強してきたことを面接官に伝えることができます。
例えば、「最近のニュースで気になったことはありますか」という質問に対し、ニュースの概要を説明するだけでなく、どこが気になったのかなどを関連の知識と一緒に説明するとより良い答えになります。
私の場合、面接は大学の教授と話すことができる貴重な機会という気持ちで挑みました!
教授に自分の夢を聞いてもらえる入試は他にないと思います。
そのため、「その部分まだ話せることあるのに終わろうとしないで!」と思った時は、「その部分に関してお話したいことがあります」とつっかかったりしながらも自分の言いたいことを伝えました。
面接が終わった時には伝えるべきこと、言いたいことは言えていたので後悔はありませんでした。
AO入試に対するよくある質問
二次試験の対策や体験談を教えて!
二次試験対策では、とにかく自分が書いた書類を何度も読み返し、「ここは浅く書いたから詳しく教えてって言われるだろうな」とか、「この分野に興味を持っているように見えるだろうからその分野の知識はネットでもう少し勉強しておくか」とおもいながらやってました。
また、二次試験の日までは分野に関連するニュースを毎日調べていました。
わからない単語もネットで調べたりしていくうちに当日は教授が言っていることが説明されなくてもわかるため、面接というよりは雑談している気持になれました。
そのため、以下の4点を抑えておくとよいです。
ポイント
1.書類から抜き出す。
2.興味を持っている分野に関しては説明できるレベルまでネットで調べる。
3.分野に関連するニュースは受験日まで毎日チェック。
4.ニュースなどでわからない単語がでてきたらわかるように調べておく。
二次試験は面接だけ?口頭試問もある?
学部・学科・コースによっては授業理解力テストなど、面接ともう一つなどのパターンもあります。
ちなみに、創造工学部情報システム・セキュリティコースの場合は面接のみです。
面接に関しては、基本的に提出した書類の内容から質問をされる+ニュースなどから学部やコースに関する内容で気になったことはありますか?といったすこし口頭試問ぽいことは聞かれます。
ただ、聞かれることとしてはこのくらいなので、最近のニュースを調べて理解しておくことと、提出した書類で聞かれそうな内容をピックアップして練習しておくとよいと思います。
そうすれば、授業理解力テストなどがあったとしても困ることはないかと思います。
どんな勉強をしておくといいの?
AO入試(総合型選抜Ⅰ)はその分野に対してどれだけ意欲・興味があるかを見られるので、話しているときに自分の興味がある分野は目をキラキラさせながら話せるレベルで調べるといいと思います。笑
ちなみに農学部の総合型選抜Ⅰを受けた先輩の場合は、野菜が好きだからずっとその話したら受かったと言っていました。
このように、とりあえず自分が好きなことは何か・それについてどれだけ詳しく話せるかが大事です。
読んでおくべき本などはある?
読んでおくべき本というのは特にないですが、強いて言うなら受験する学部・学科・コース内容に関連する本を読んでおくのは話のネタにもなるのでいいと思います。
また、何度か述べているようにネットで調べるということはやはり重要です。
ほかにも学部の教授について知っておくと強いので、どんな論文を書いたのかだけちらっと見ておくといいかもしれません。
内容は難しいので、どんな研究してるのかなくらいで大丈夫です!
入学までにしておいた方がいい勉強は?
大学に入っても1年生の時は高校の延長戦みたいなものなので、英語や理系科目はしておいた方がいいと思います。
文系科目に関しては、大学特有の授業、例えば心理学なども文系科目に入るのでどちらかといえば理系科目と英語メインで大丈夫です。
創造工学部の場合は3年生まで英語が必修です!
そのため、英単語の暗記や基本的な文法知識を中心にきちんと勉強しておくことをお勧めします。