合格体験記

合格体験記 香川大学医学部医学科【合格時の実際の点数や各科目の受験対策】

オンライン塾K講師に聞いた!!香川大学医学部医学科の合格体験記。合格時の実際の点数【画像付き】からセンター試験や二次試験対策までを細かくインタビュー!

けーちゃん
この記事では医学部医学科に合格した当塾講師の先生に話を聞いてみます!

まず初めに、合格した時の総合点とセンター試験・二次試験の結果は?

総合順位 総合点 センター試験 二次試験
56 1242.6/1600 795.6/900 447.0/700

順位は、前期の合格者59人中56位とギリギリでした。
最低点との差は3.6点です。あと1問間違えていたら…と思うと、受験から4年経った今でも思い出すとヒヤッとします(笑)

この後詳しく出てきますが、原因は二次試験の数学です。
センター試験で合格者平均を上回る点数を取れていたのですが、その貯金を全て使い切ってしまいました。

 

センター試験 各科目の結果は?

国語(総合) 国語(現代文) 国語(古文) 国語(漢文)
160/200 86/100 45/50 29/50
英語(総合) 英語(筆記) 英語(リス) 地理B
193.6/200 194/200 48/50 91/100
数学ⅠA 数学ⅡB 生物 化学
83/100 89/100 97/100 82/100

センター試験は自己ベストの89%でした。
国公立医学部は90%が目安となるので、まずまずの結果だったと思います。

得意な英語・理科・社会でしっかりと得点し、苦手な数学・国語で失点を最低限に抑えることができた結果だと思います。

国語は漢文で大きなミスをしてしまって、それだけは悔いが残っています。
しかし、2017年は国語が難化したこと、医学部志望の人は国語が苦手な人も多いことから、それほど差はつかず救われました。

国公立医学部が旧帝大非医学部よりも難しい点があるとすれば、センター試験で9割近い高得点を取らなければいけない点です。
旧帝大であればセンターで失敗しても二次試験で逆転が狙えますが、医学部は8割5分を切ってしまうとかなり厳しくなります。

香川大学医学部のこの年の合格者平均は88%、ボーダーは86%であることからも、センター試験の重要性が分かると思います。

 

二次試験 各科目の結果は?

英語 数学 生物 化学 面接
134.0/200 75.0/200 73.0/100 69.0/100 95.0/100

香川大学医学部の二次試験目標得点率は7割です。

私の場合、英語と理科、面接ではしっかり7割取れていますが、数学で3割5分という衝撃的な数字を叩き出してしまいました…(笑)

香川大学医学部の試験問題は、数学のみ医学部用問題で少し難しく、他は他学部と共通問題なのでやさしめです。
数学が得意な人に向いている構成なので、受ける大学を間違えたかもしれないですね(笑)

 

模試の判定推移はどうでしたか?

時期 高2春 高2夏 高3春 高3夏 高3秋 高3冬
判定 C A B B B B

高校2年生の夏休みにすごく勉強して、成績が面白いように上がったのを覚えています。
周りはまだ勉強していない時に差がつけられたのだと思います。

高校3年生になると既卒生が入ってくるので判定は自然と下がります。
本当は高校3年生の夏休みにも成績を上げられればよかったのですが、部活に打ち込みすぎたこともあって、思うように伸びず苦しかったです。

 

センター試験対策は?

地理

使用教材は
・網羅系の参考書(センター試験の点数が面白いほど取れるシリーズ)
・地図帳
・マーク演習(センター過去問+予想問題集)
です。

参考書を読んで知識を整理しながら、地名などを逐一地図帳で確認する、という作業を何度も繰り返しました。
人間は位置と結びつけて情報を記憶するのが得意なので、地図帳を使うことでぐっと記憶の定着度が上がります。

知識が一通り定着した後は、マーク式の演習で知識の使い方を練習しました。
地理は得意だったのでいきなり演習に入りましたが、苦手な人は問題の解き方を丁寧に解説してくれるような問題集をはさむと良いと思います。

 

国語

使用教材は、
・学校で配布されていたワーク
・古文単語帳
・古典文法の教科書
・漢文の教科書
・センター過去問(本試と追試10年分)+予想問題集
です。

普段は学校で配布されたワークを丁寧に解くようにしていました。
現代文であれば解答解説を読み込んで考え方を練習したり、古典は本文に出てくる文法事項を細かく確認することで力がついたと感じています。

演習は学校の授業でかなり早い段階(夏ごろ)から始まり、毎週センター過去問を解いていました。
今振り返ってみると、これがとても良い対策だったと思っています。
センター国語は良問揃い(特に現代文)なので、マーク慣れだけではなく国語力の向上にも役に立つ教材です。

古典は得意で現代文に苦手意識があったのですが、現代文は演習が効いたのだと思います。古典については知識があることと応用方法を知っていることがポイントだと思います。一通り知識を身につけた後、学校のワークなどの中で文法の使い方を学んでいくのが良いと思います。

 

英語(筆記)

使用教材は、

・マーク演習(センター過去問+予想問題集)
です。

英語は得意だったこと、二次試験でも受験することから、センター試験に特化した対策は過去問とマーク演習のみでした。

演習では、時間配分に注意すること、苦手な大問を見つけて対策することを意識していました。

 

英語(リスニング)

リスニング対策はもちろん、英語力全体の向上を目的として、シャドーイングを毎日行っていました。

使用教材は、
・Z会 速読速聴英単語シリーズ Daily1500
・Z会 速読速聴英単語シリーズ Core1900
です。

文章と一緒に単語を覚えていくタイプの単語帳で、シャドーイングにちょうど良い長さの英文が載っています。
英語は言葉なので、毎日触れることが大事です。
英語を勉強しない日も、シャドーイングだけは毎朝決まった時間にしていました。

 

数学ⅠAⅡB

使用教材は、
・マーク演習(センター過去問+予想問題集)
です。

こちらも英語同様二次試験科目だったので、センター試験に特化した対策が少なくなっています。

学校の授業の進度が遅かったので、数Ⅲや二次試験対策をぎりぎり(12月中旬ごろ)までしていました。
冬休みに入るまで、マーク演習は授業で行われるもののみにして二次試験対策をメインで行い、冬休みからは完全にセンター対策に切り替えて3週間ほどみっちりマーク演習をしました。

ずっと数学は苦手で、冬休み前のマーク演習は良くて7割程度でした。
二次レベルの問題まで理解する力はあったので、あとはマークに慣れるだけと考えて、冬休みに集中的に演習をした結果得点が伸びたのだと思います。

 

生物

使用教材は、
・教科書
・リードα
・マーク演習(センター過去問+予想問題集)

です。

生物も基本的に二次試験対策をしていたのですが、英語や数学と違う点はセンター試験に特化した演習は少なくて良い点です。
センターと二次で試験形式が大きく違うわけでもなく、知識や考える力が必要な点が変わらないことが理由です。

演習ではマークに慣れることや、時間配分、選択問題の選び方などをポイントにしていました。
普段の勉強では、教科書を読み込んで知識を確認し、リードαで演習を繰り返していました。

 

化学

使用教材は、
・教科書
・セミナー

・マーク演習(センター過去問+予想問題集)
です。

生物同様、二次試験対策がセンターにもつながるタイプの科目だと思います。

しかし、生物と異なり計算が多いので、時間配分がより重要になってきます。
演習は気持ち多めに、スピード感を持って解くように心がけました。

普段の勉強は、二次試験対策まで含めてセミナーでしていました。
理論は問題集を多めに、無機・有機は教科書に載っている反応式を全て覚えるなど知識の定着を優先して行っていました。

 

二次試験対策は?

数学

実はあまりよく覚えていなくて…。だから3割5分なんでしょうね(笑)

学校でもらった4プロセスをひたすらにやっていた気がします。あとはオリジナルスタンダードを少し。
もっと入試形式の問題集をやればよかったと反省しています。

 

英語

香川大学の英語は、英語で解答する長文問題と自由英作文が出るので、一番必要な力は英作文力だと言えるでしょう。
過去問で問題の答え方を研究し、英作文の練習を重点的にしていました。

 

生物

香川大学の生物は穴埋め問題が多く出題されます。なので、教科書を読んで知識の整理を中心にしていました。

また、二次試験の生物で多くの人が苦手とするのは記述問題だと思います。
香川大学の記述問題は基本的なものが多いので、問題集の記述問題だけをピックアップして解いていました。

 

化学

香川大学の化学は生物・物理に比べるとやや難しめの印象です。なので、セミナーの応用問題まで演習するようにしていました。

本番ちょっと変わった問題が出てとても焦ったのをよく覚えているのですが、他の部分できちんと得点できていたため、トータルの点数に影響は少なかったように思います。
どんな試験も取れる問題を取りこぼさないことが大事ですね。

 

面接

香川大学の面接は、集団討論と個人面接の2回行われます。

人前で話すのは苦手ではなかったので、基本的な質問の答えを考え、何度か先生に面接練習をしてもらいました。
質問の答えを考える中で、自分の中で志望動機がより明確になり、良いモチベーションになったと思います。

やはり、なんと言っても集団討論を不安に感じている人が多いと思います。
場数は重要だと思うので、集団討論がある人たちで集まって学校で練習ができたのはありがたかったです。
司会にならない限りはさほど技術は必要ないと思いますが、はっきりと自分の意見を述べられることや、他人の話を聞き理解する姿勢など、基本的なコミュニケーションスキルが重要視されている感じがします。

 

日々の勉強で工夫したことは?

ポイントは3点、
・学校を最大限活かすこと
・復習を徹底すること
・時間を意識すること
です。

高校3年生の8月まで部活をしていたので、どうしても他の人より勉強時間が少なかったと思います。
しかし、高校生って自主学習以前に、学校で毎日7時間とか当たり前のように机に座ってるんですよね。
この時間を無駄にしてはいけないと思って、授業中に身につけられることはそこで完璧にするつもりで受講していました。

とはいえ、人間忘れる生き物です。自主学習時間は、授業の復習にしっかり時間を割いていました。
予習派の人もいますが、初見で物事を理解するのは非常に時間がかかるので、より労力を使うと感じています。
学校の授業をしっかり活かしつつ、不足するところを自分で補い強化する復習が最も効率的だと思います。

このように、自主学習と授業のバランスはとても重要です。
例えば、授業で演習をしてくれる科目は自分で演習しなくて良いですし、逆に演習を全くしない科目はそのままにしておくと大惨事になりかねません。
学校が与えてくれる物に加えて、何を自分でしなければいけないのかをよく考えて、自主学習の内容を決めていました。

さらに、以上を実践する上で欠かせないのが、時間管理のスキルです。
1日勉強できる時間が何時間あって、何を優先して取り組むべきか、常に意識しながら勉強しなければいけません。
私は、スケジュール表を作って毎朝1日のスケジュールを立てるようにしていました。
こうすることで勉強時間が可視化できますし、科目の偏りも防ぐことができます。

 

ズバリ!香川大学 医学部医学科の攻略法は?

取れるところを取りこぼさないこと、欲張らないことだと思います。

センター試験でも、二次試験でも、割と高得点が必要な大学です。しかし、問題は基本的な内容が多いですし、変わった問題も少ないと思います。
満点を取ろうとするよりは、間違ってもいい、取れるところを取り切ろう!という作戦がうまくいくと思います。

 

最後に、香川大学医学部の魅力は?

最近病院が建て替わってとてもきれいなこと、スタバがあることがお気に入りポイントです(笑)

真面目に答えると、香川大学医学部は国公立医学部の中では割と新しい大学なので、自分たちが変化をもたらしやすい場所だと考えています。
大袈裟かもしれませんが、歴史に囚われることなく色々なことにチャレンジして、大学に新しい風を吹かせることができたら面白いんじゃないかと思っています。

 

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